「宗に鳥」で表される「鶎」。
漢検1級レベルのこの漢字は、国字(日本で作られた漢字)の一種で、日本で最小の鳥である「きくいただき」を表します。
キクイタダキという鳥を簡単に解説しつつ、漢字の成り立ちについて考察します。
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めもの内容
宗に鳥で【鶎(きくいただき)】
漢字の読みと意味はこちら。
【鶎】
- 音読み:×
- 訓読み:きくいただき
- 漢検級:1級(大学・一般レベル)
- 意味①:きくいただき。ヒタキ科の小鳥。
キクイタダキの日本最小の鳥とされていて、スズメ目ヒタキ科のため、見た目的には雀に近いものがあります。
全長10cmほどで、翼を広げても15cmほどしかありません。
頭には菊の花に似た模様があることから、国字を使わずに「菊戴」とも表せます。
亜高山帯の針葉樹林で暮らしており、秋になると人里近くまで来るため、秋の季語としても使われます。
「鶎」の成り立ち
「鶎」は、「宗+鳥」の会意文字(2つ以上の漢字の組み合わせで、別の意味を表した漢字)となりますが、なぜ「宗」が使われたかは不明です。
ヨーロッパでは模様が菊ではなく、王冠のように見えるため、鳥の王として崇められていました。
そのことが、宗教的な意味合いとして捉えられたのかもしれません。
かわいい見た目に反して、漢字がゴツイです‥‥。
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参考文献
- 日本漢字能力検定協会(2015)『漢検 漢字辞典[第2版]』p293
- 新村出編(2018)『広辞苑 第七版』,岩波書店,p695-696
- 新潮社編(2007)『新潮日本語漢字辞典』,新潮社,p2522
- 藤堂明保他(2019)『漢字源 改訂第六版』, 学研プラス,p2164
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