【鯲】「魚へんに於」で「どじょう」！漢字の意味や成り立ちまで解説！

　「魚へんに於」で表される「鯲」。

　漢検1級レベルのこの漢字は、国字(日本で作られた漢字)の一種で、沼などに生息する「どじょう」を表します。

　泥の中に住んでいることが、漢字の成り立ちにも関わっているんです！

魚へんに於で【鯲(どじょう)】　

　漢字の読みと意味はこちら。

　沼をはじめとする、泥の多い淡水域に生息する魚の「どじょう」を指します。

　全長約15cmで、円柱型の身体。五対の口ひげが特徴的です。

　「鯲」は国字であり、中国由来の漢字としては、「鰌」があります。

　意味としては同じですが、音読みがあるという点で鯲とは異なります。

　一般的に「どじょう」を漢字で書く際は、「鰌」を書くようにしましょう。

「鯲」の成り立ち

　「鯲」は、「魚＋於」でできていますが、漢字ができたときの意味合いとしては、「魚＋淤」でした。

　泥に住まう鯲としては、ピッタリの意味ですね。

　「氵」まで入れてしまうと、さすがに横長な漢字になってしまいますし、魚へんが「氵（水）」に関する意味も含んでいるとして、省略されたのではないかと思われます。

---

　昔の人って、漢字を作るのが上手いですよね。