【侘】「にんべんに宅」の読み方は?意味や漢字の成り立ち、漢検での出題例まで解説!

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 「侘」は、日本文化の美意識を表す重要な概念である「侘び寂び」の「侘び」を表す漢字です。

 この漢字は、日本の伝統的な美意識や価値観を理解する上で非常に重要な役割を果たしています。

 この記事では、「侘」の読み方や意味、成り立ち、そして「詫」との違いについて詳しく解説していきます。

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めもの内容

「侘」の読み方・熟語・成り立ち

「侘」の読み方

  • 音読み:タ
  • 訓読み:わ(びる)、わび、わ(びしい)、ほこ(る)
  • 漢検級:1級
  • 部首:人(にんべん)
  • 部首の画数:2画
  • 総画数:8画

「侘」の意味

  • ほこる。おごる。
  • わびる。ひっそりと暮らす。また、心苦しく思うこと。
  • わびしい。さびしく思う。
  • わび。さび。
質素でつつましい中に赴きを見出す美意識(侘び寂び)
質素でつつましい中に赴きを見出す美意識(侘び寂び)

「侘」を含む熟語

  • 侘び寂び(わびさび):質素や簡素の中に見出される日本の伝統的な美意識
  • 侘助(わびすけ):椿の一品種
  • 侘び住い(わびずまい):世間からのがれた、ひっそりと静かな暮らし。また、その住居。
  • 侘傺(たてい):志を失うさま。また、困窮すること。(「たくさい」とも読む。)

「侘」の成り立ち

 「侘」は形声文字です。

 「人(にんべん)」と「宅」からなります

 「人」は人を表し、「宅」はじっと止まるさまを表す音です。

 この成り立ちが、後に日本で独自の美意識を表す言葉として発展しました。

人が家でじっとしている様子
人が家でじっとしている様子

「侘」と「詫」の違い

「侘」と「詫」は同じ「わび」と読むことがありますが、意味と用法が大きく異なります。

「侘」と「詫」の違い
意味質素や簡素の中に美を見出す美意識 謝罪すること、頭を下げること
用法「侘び寂び」「侘び住まい」など、美意識や生活様式を表す「詫びる」「お詫び」など、謝罪に関する表現で使用
語源古語の「わぶ(悲観する、辛くなる)」から派生「誤る・謝る」という意味から
形容詞化「侘びしい」という形容詞になる 形容詞化しない
「侘」は「詫」とは違う
「侘」は「詫」とは違う

「侘」の漢検での出題例

 調査中。

まとめ

 「侘」は日本の伝統的な美意識を表す重要な漢字です。

 質素や簡素の中に美を見出す「侘び」の概念は、茶道や俳句など日本文化の様々な側面に影響を与えています

 一方、同じ「わび」と読む「詫」は謝罪を意味する全く異なる漢字であることに注意が必要です。

 漢検1級レベルの難しい漢字ですが、日本文化の理解を深める上で重要な文字です。

 このような日常生活ではなかなか目にしない漢字を効率的に学習するには、体系的な学習方法が欠かせません

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参考文献
  • 日本漢字能力検定協会(2015)『漢検 漢字辞典[第2版]』
  • 新村出編(2018)『広辞苑 第七版』,岩波書店
  • 新潮社編(2007)『新潮日本語漢字辞典』,新潮社
  • 藤堂明保他(2019)『漢字源 改訂第六版』, 学研プラス

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