「佞」という漢字は、漢検1級の範囲に含まれる漢字の一つです。
この漢字の読み方、意味、熟語、そして漢検での出題例について詳しく解説します。
この記事を通じて、漢検1級合格を目指す皆さんの学習をサポートします。
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「佞」の読み方・熟語・成り立ち
「佞」の読み方
- 音読み:ネイ、デイ
- 訓読み:へつら(う)、おもね(る)、よこしま
- 漢検級:1級
- 部首:人(にんべん)
- 部首の画数:2画
- 総画数:7画
「佞」の意味
- へつらう、おもねる
- 口先がうまい、よこしま
「佞」を含む熟語
- 佞言(ねいげん):こびへつらう言葉、おべっか。
- 佞臣(ねいしん):主君におもねる、心が不正の部下。口先がうまく、こびへつらう腹黒い部下。
- 佞人(ねいじん):心がよこしまで口先がうまく、人にこびへつらう者。
- 邪佞(じゃねい):よこしまでへつらうこと。
- 姦佞(かんねい):心がねじけて人にへつらうこと。また、その人。
「佞」の成り立ち
「佞」という漢字は、形声文字です。
「仁(じん)」と、「女(おんな)」が組み合わさり、人が巧みに言葉を使って媚びへつらう様子を表しています。
「仁」と「佞」は同源の言葉でしたが、「仁」は親切である意味になったのに対し、「佞」は口先がうまく、人当たりはよいものの、心中は知れないという意味になりました。
「佞」は古くから、巧みに言葉を使って他人に媚びることを意味しており、特に政治や社会において否定的な意味合いで使われることが多いです。
「佞」の漢検での出題例
漢検1級では、「佞」が以下のように出題されました。
分野 | 問題 | 解答 | 意味 | 出典 |
読み | 「諂佞」之相扶け讒口之相誉む。 | てんねい | 媚びへつらって人の気に入るように振る舞うこと。 | 漢検1級2019年度第2回 |
故事 | 【ネイゲン】は忠に似たり。 | 佞言 | へつらいの言葉は忠義の言葉と似ているので、注意して聞かなくてはいけないということ。 | 『漢検分野別精選演習』 |
また、「佞」を使った漢検1級配当の四字熟語として、以下のものがあります。
四字熟語 | 解答 | 意味 | 出典 |
阿諛 (ベンネイ) | 便佞 | 口先でへつらって、人の気に入るようにずるがしこく立ち回ること | 『四字熟語辞典』 |
まとめ
「佞」という漢字は、へつらう、おもねるといった意味を持ち、漢検1級の難解な漢字の一つです。
熟語としても多くの場面で使われるため、しっかりと覚えておきたい漢字です。
漢検1級合格を目指す際には、このような難解な漢字を一つ一つ丁寧に学習することが重要です。
このような日常生活ではなかなか目にしない漢字を効率的に学習するには、体系的な学習方法が欠かせません。
漢検1級を目指す方には、専門的な学習アプリの利用をおすすめします。
例文や解説、効果的な復習機能を備えたアプリを活用することで、着実に知識を積み重ねていくことができるでしょう。
ぜひ、漢字学習に活用し、漢検1級合格を勝ち取ってください。
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- 日本漢字能力検定協会(2015)『漢検 漢字辞典[第2版]』
- 新村出編(2018)『広辞苑 第七版』,岩波書店
- 新潮社編(2007)『新潮日本語漢字辞典』,新潮社
- 藤堂明保他(2019)『漢字源 改訂第六版』, 学研プラス
- 日本漢字能力検定協会(2020)『漢検1/準1級過去問題集 2020年度版』, p35
- 日本漢字能力検定協会(2017)『漢検 四字熟語辞典』, p64
- 日本漢字能力検定協会(2014)『漢検1級分野別精選演習』,p125
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