【魞】「魚へんに入」の読み方は?漢字の成り立ちまで解説!

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魞

 「魚へんに入」と書いて表される「」。

 漢検1級レベルのこの漢字は、国字(日本で作られた漢字)の一つです。

 魚へんの漢字ですが、魚を表す漢字ではありません。

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魚へんに入で【魞(えり)】

 魞の読み方はこちら。

【魞】
  • 音読み:×
  • 訓読み:えり
  • 漢検級:1級(大学・一般レベル)

 日本で作られた漢字のため、音読みはありません。

 「えり」というのは、魚を捕らえるための漁具の一つで、川や湖での漁に使われます。

湖魞の模型
(出典:あずきごはん, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons)

 中学校のときのメダカで実験した方もいるかと思いますが、回遊する魚は障害物に対して平行に泳ぐ習性があります。

 魞の狭い入り口から入ってしまった魚は、内部でぐるぐると回り続けて出られなくなり、そこを捕らえるのが魞漁

 人間で言えば、出口のない迷路に入った挙げ句、迷って元の入り口にすら戻れなくなってしまった状態でしょうか。

 魞は木や竹を使って網を固定することで仕掛けが完成します。
 同じ木や竹を使う簗とは違い、流れのない湖でも使えるのが特長と言えるでしょう。

「魞」の字源 

 魞の入り口から、ることで成り立つのが魞漁。

 まさに意味通りの漢字の組み合わせですね。


 魞漁は、琵琶湖が有名。
 水面にたくさんの棒が出ているのを見つけたら、そこには彷徨ってしまった魚がたくさんいるはず!

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参考文献

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