「ころもへんに上下」と書いて表される「裃」。
漢検1級レベルのこの漢字は、国字(日本で作られた漢字)の一つです。
「上下の揃った衣」はどんな服装を表しているのでしょうか?
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めもの内容
ころもへんに上下で【裃(かみしも)】
「裃」の基本情報はこちら。
【裃】
- 音読み:×
- 訓読み:かみしも
- 漢検級:1級(大学・一般レベル)
裃というのは、江戸時代の男子の正装の一種。
ノースリーブながらも肩の三角形が特徴的な肩衣と、同じ生地で作った袴の上下セットを指します。
武士だけでなく、町人や百姓も礼装として着用していたため、歌舞伎などの伝統芸能でもよく使われています。
今で言うところのスーツにあたる格好と言えるでしょう。
「裃」の字源
裃の成り立ちは、上(肩衣)と下(袴)が一揃いの衣装であることから。
実は、江戸時代から「裃」が使われていたわけではなく、次のように変化してきました。
- 上下‥‥元々はこれで「かみしも」と読んだ。
- 𧘕𧘔‥‥「上下」に衣を指す「衤」をそれぞれ付けて、衣装の上下であることがわかりやすくした。
- 裃‥‥「𧘕𧘔」を合字にした。
だんだんとわかりやすく、簡潔になっているのがわかりますね。
今だと上下揃った衣ということで、「ジャージ」とかでも良さそうですね。
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参考文献
- 日本漢字能力検定協会(2015)『漢検 漢字辞典[第2版]』p219
- 美夜古企画(2023年4月10日アクセス)<https://www.samue.co.jp/isyou/kamisimo/kamisimo.html#:~:text=%E8%A3%83%EF%BC%88%E3%81%8B%E3%81%BF%E3%81%97%E3%82%82%EF%BC%89%E3%81%AF,%E7%94%A8%E3%81%84%E3%82%89%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82>
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