【椚】「きへんに門」の読み方は?漢字の成り立ちまで解説!

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椚

 「木へんに門」と書いて表される「」。

 漢検1級レベルのこの漢字は、国字(日本で作られた漢字)の一つです。

 カブトムシが樹液を求めて集まりますが、何の木を表すか知っていますか?

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木へんに門で【椚(くぬぎ)】 

椚の読み方はこちら。

【椚】
  • 音読み:×
  • 訓読み:くぬぎ
  • 漢検級:1級(大学・一般レベル)

 日本で作られた漢字のため、音読みはありません。

 椚はブナ科の高木で、雑木林を構成する代表的な植物です。


(出典:Quercus acutissima, public domain, via Wikimedia Commons)

 カブトムシやクワガタが樹液を求めて集まる木としても知られ、割と馴染みの深い植物と言えるでしょう。

「椚」の字源 

 そもそもクヌギという名の由来には諸説あり、代表的なものとしては、

  • 薪として使われるほど国中どこにでもあることから「国木(くにき)
  • どんぐりを落とし、それが食べられることから「食之木(くのき)
  • 葉がクリの木の葉に似ていることから「栗似木(くりにき)

の3つで、いずれもそれらが訛ってクヌギになったとされています。

 漢字としての由来は2番目の「くのき」から来ていて、門は家の内外を表すものであるため、家の内外を区分けするための木(区の木)として「椚」が当てられました。

 実際に門のところに椚が生えていたことに由来するわけではなく、音で選んだということになります。

クヌギを表す漢字はいろいろある

 今回は国字の「椚」を紹介しましたが、「くぬぎ」と読む漢字は他にもいろいろあります。

【橡】
  • 音読み:ショウ、ゾウ
  • 訓読み:とち、くぬぎ、つるばみ
  • 漢検級:準1級(大学・一般レベル)

 「つるばみ」はクヌギやどんぐりの古名です。

【櫟】
  • 音読み:レキ、ロウ
  • 訓読み:くぬぎ、いちい、こす(る)
  • 漢検級:1級(大学・一般レベル)

 「いちい」は椚とは別の高木を表します。

【櫪】
  • 音読み:レキ
  • 訓読み:くぬぎ、かいばおけ、うまや
  • 漢検級:1級(大学・一般レベル)

 「かいばおけ」は別記で「飼葉桶」。植物とは関係ありません。

【栩】
  • 音読み:ク
  • 訓読み:くぬぎ
  • 漢検級:1級(大学・一般レベル)

栩栩然くくぜん」(自由で愉快なさま)で使われる漢字です。


 国字でクヌギと言われたら椚だけなので、「椚」を優先的に覚えておきましょう。

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参考文献
  • 日本漢字能力検定協会(2015)『漢検 漢字辞典[第2版]』p378,763 , 369 , 1601

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