【弖】「弓に一」の読み方は?感じの成り立ちまで解説!

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弖

 弓の下に横棒を一本加えた「」。

 漢検1級レベルの漢字であり、国字(日本で作られた漢字)の一つです。

 「弖爾乎波」、「阿弖流為」は何の当て字が知っていますか?

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弓に一で【弖(て)】

弖の読み方はこちら

【弖】
  • 音読み:×
  • 訓読み:
  • 漢検級:1級(大学・一般レベル)

 この「て」は接続助詞であり、使い方としては以下のようになります。

  • 冬が終わっ、春が来た。
  • もう一度受験しみたい。

 当然ながら現在の日本で、助詞の「て」を「弖」と書く人はおらず、実際は一部の熟語で使われるだけに留まっています。

 「弖」を含む熟語のうち、有名なのは以下の二つ。

  • 弖爾乎波(てにをは)‥‥助詞の総称。
  • 阿弖流為(アテルイ)‥‥坂上田村麻呂に討伐された東北の蝦夷の長。
アテルイ像
(出典:Koda6029, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons)

 漢検に向けては、弖爾乎波だけをしっかり抑えておきましょう。

「弖」の字源

 国字ゆえに日本人が何らかの意図を持って作ったはずですが、定かなことはわかっていません。

 助詞「て」の当て字を考えた際にてい」を当て、その字が変化してできたという説が存在しています。

「氐」はJIS第3水準の漢字であるため、漢検には出題されません。

 ただ、高句麗の好太王(374-412)の碑文の中に「弖」が登場しているため、そもそも国字ではないという意見も上がっています。

好太王碑(左から2列目、上から9行目に「弖」がある)
(出典:Commonsenses, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons)

 国字でないと認められたら、漢検1級の大問2の19,20からは出題されず、書き問題として「弖爾乎波」すべて書かされそうです。

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参考文献
  • 日本漢字能力検定協会(2015)『漢検 漢字辞典[第2版]』p1087

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