「仞」という漢字は古代中国の長さの単位として使われていた漢字で、特に高さや深さを測る際に用いられました。
「仞」の異体字である「仭」を含め、この漢字の詳細な読み方や意味、成り立ち、漢検での出題例について解説します。
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「仞」の読み方・熟語・成り立ち
「仞」の読み方
- 音読み:ジン
- 訓読み:はか(る)、ひろ
- 漢検級:1級
- 部首:人部
- 部首の画数:2画
- 総画数:5画
にんべんに刃と書く「仭」は「仞」の異体字であるため、同様の読みや部首となります。
「仞」の意味
- 高さや深さを測る単位。古代中国では7尺または8尺
- 深さや高さを測ること。
「仞」を含む熟語
- 壁立千仞:非常に高い壁のこと。
- 九仞の功を一簣に欠く:長い間の努力が最後の一歩で失敗すること。
「仞」の成り立ち
「仞」は異体字である「仭」から考えると、「人」と「刃」でできています。
「仞」は両腕を上下に広げた長さを指し、8尺または7尺とされています。
同じ読み方である「尋」は両手を左右に広げた長さです。
ちなみにですが、当サイト運営者の両腕を広げた長さは165cmでした。
現在の尺貫法では1尺=約30cmですが、中国が漢の時代には1尺=約23cm。
すなわち、1仞は約161cm~184cmを指していたことになります。
「仞」の漢検での出題例
漢検1級では、「仞」が以下のように出題されました。
分野 | 問題 | 解答 | 意味 | 出典 |
読み | 眼前に「千仞」の崖がそそり立つ | せんじん | 山などが非常に高いこと。 | 『漢検分野別精選演習』 |
故事 | 積水を【センジン】の谿に決す。 | 千仞 | 大量の水を深い谷底に一気に落とすような、激しい勢いを表している? | 漢検1級2017年度第2回 |
また、「仞」を使った漢検1級配当の四字熟語として、以下のものがあります。
四字熟語 | 解答 | 意味 | 出典 |
壁立 ( センジン) | 千仞 | 断崖が壁のように千仞も高く切り立ちそびえていること | 『四字熟語辞典』 |
まとめ
漢字「仞」は古代中国の長さの単位として使われ、高さや深さを測る際に用いられました。
漢検1級の出題範囲に含まれるこの漢字は、熟語や成り立ちを理解することで、より深く学ぶことができます。
このような日常生活ではなかなか目にしない漢字を効率的に学習するには、体系的な学習方法が欠かせません。
漢検1級を目指す方には、専門的な学習アプリの利用をおすすめします。
例文や解説、効果的な復習機能を備えたアプリを活用することで、着実に知識を積み重ねていくことができるでしょう。
ぜひ、漢字学習に活用し、漢検1級合格を勝ち取ってください。
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再リリースの準備が整い次第、このサイト上でお知らせします。
- 日本漢字能力検定協会(2015)『漢検 漢字辞典[第2版]』p817
- 新潮社編(2007)『新潮日本語漢字辞典』,新潮社,p109
- 藤堂明保他(2019)『漢字源 改訂第六版』, 学研プラス,pp69,70
- 日本漢字能力検定協会(2017)『漢検 四字熟語辞典』, p428
- 日本漢字能力検定協会(2018)『漢検1/準1級過去問題集 平成30年度版』, p36
- 日本漢字能力検定協会(2014)『漢検1級分野別精選演習』,p16
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