「魚へんに入」と書いて表される「魞」。
漢検1級レベルのこの漢字は、国字(日本で作られた漢字)の一つです。
魚へんの漢字ですが、魚を表す漢字ではありません。
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めもの内容
魚へんに入で【魞(えり)】
魞の読み方はこちら。
【魞】
- 音読み:×
- 訓読み:えり
- 漢検級:1級(大学・一般レベル)
日本で作られた漢字のため、音読みはありません。
「えり」というのは、魚を捕らえるための漁具の一つで、川や湖での漁に使われます。
中学校のときのメダカで実験した方もいるかと思いますが、回遊する魚は障害物に対して平行に泳ぐ習性があります。
魞の狭い入り口から入ってしまった魚は、内部でぐるぐると回り続けて出られなくなり、そこを捕らえるのが魞漁。
人間で言えば、出口のない迷路に入った挙げ句、迷って元の入り口にすら戻れなくなってしまった状態でしょうか。
魞は木や竹を使って網を固定することで仕掛けが完成します。
同じ木や竹を使う簗とは違い、流れのない湖でも使えるのが特長と言えるでしょう。
「魞」の字源
魞の入り口から、魚が入ることで成り立つのが魞漁。
まさに意味通りの漢字の組み合わせですね。
魞漁は、琵琶湖が有名。
水面にたくさんの棒が出ているのを見つけたら、そこには彷徨ってしまった魚がたくさんいるはず!
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参考文献
- 日本漢字能力検定協会(2015)『漢検 漢字辞典[第2版]』p95
- 琵琶故知新(https://www.biwako.info/topics/956/)2023年3月8日アクセス
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