「やまいだれに殿」で表される「癜」。
漢検1級レベルのこの漢字は、皮膚病の一種を表します。
「癜風」ではなく、1文字で何と読むか知っていますか?
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めもの内容
やまいだれに殿で【癜(なまず)】
癜の読み方と意味はこちら。
【癜】
- 音読み:テン、デン
- 訓読み:なまず
- 漢検級:1級(大学・一般レベル)
- 意味①:なまず。皮膚病の一種。
癜(別名:癜風)というのは、次のような皮膚病です。
癜風(でんぷう)とは、表皮(皮膚の最も外側の層)に発生する真菌感染症で、鱗屑(りんせつ)を伴う変色した斑が出現します。
MSDマニュアル家庭版より
実際の皮膚に現れる症状と、原因となるマラセチア属の癜風菌は、以下のようなものになります。
癜風の症状と癜風菌
魚の鱗のような斑点が皮膚に現れる感染症です。
ただし、人から人への感染は無いと考えられ、保菌していても症状が出ない人も多く、発症しても健康な人が多いようです。
「癜」の字源
「癜」は、病気を意味する「疒」と「デン」を読みに持つ「殿」を組み合わせた形声文字※です。
※意味を表す部分と、音を表す部分を組み合わせて作った漢字のこと。
そのため、「殿」には癜風関係の意味はなく、「デン」を音読みに持つ漢字として選ばれたのが偶然「殿」だったというだけの話。
「癜」は音読みが簡単な分、漢検では訓読みの「なまず」が読み書きで狙われるので覚えておきましょう。
同じく漢検1級で出てくる「なまず」もチェックしておきましょう。
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参考文献
- 日本漢字能力検定協会(2015)『漢検 漢字辞典[第2版]』p1119
- 新村出編(2018)『広辞苑 第七版』,岩波書店,p2186
- 新潮社編(2007)『新潮日本語漢字辞典』,新潮社,p1521
- 藤堂明保他(2019)『漢字源 改訂第六版』, 学研プラス,p1265
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