【橇】木へんに毛3つの読み方は?漢字の成り立ちまで解説!

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橇

 「木へんに毛3つ」で表される「」。

 漢検1級レベルのこの漢字は、「木」+「毳」の会意文字(2つ以上の漢字を組み合わせてできる別の意味の漢字)です。

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木へんに毛3つで【橇(そり)】

 橇の読み方はこちら。

【橇】
  • 音読み:キョウ、ゼイ、セイ
  • 訓読み:そり、かんじき
  • 漢検級:1級(大学・一般レベル)

 訓読みは2つあり、1つ目の「そり」は、雪上での遊具・運搬具を指します。

そり
そり

 また、もう1つの読みである「かんじき」は、雪上などの不安定な地面を歩くための履物です。

かんじき

 どちらも雪面との設置面積を増やすことで、地面への圧力を弱め、乗っている人や物が雪の中に沈まないようにするための道具となっています。

 

「橇」の字源

 「橇」は、「木」と「毳」を組み合わせた会意文字です。

※2つ以上の漢字を組み合わせてできる別の意味の漢字

  「毳」についてはあまり見慣れない字ではあるものの、こちらも漢検1級の漢字となっています。

【毳】
  • 音読み:ゼイ、セイ
  • 訓読み:むくげ、にこげ、やわ(らかい)、けば、そり
  • 漢検級:1級(大学・一般レベル)

 多様な意味を持っていますが、それぞれの意味は以下の通りです。

  • むくげ:動物の細くやわらかい毛のこと。(尨毛)
  • にこげ:鳥獣やヒトのやわらかい毛。(和毛)また、産毛。
  • やわ(らかい):柔らかい
  • けば:紙や布がこすれて表面にできる細い毛状のもの。(毛羽)
  • そり:雪や氷の上をすべらせて、人や物を運ぶ道具(橇)

 木へんがなくても、そり」と同様の意味があるとわかります。

 昔は、動物のむくげを橇の材料であるの下に付けることで、橇のすべりを良くしたことに「橇」の由来があります。


 現在はプラスチックが主流で、動物の毛も使われていないためしっくり来ない部分もありますが、漢字の成立時期を考えれば当然のことでしょう。

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参考文献
  • 日本漢字能力検定協会(2015)『漢検 漢字辞典[第2版]』p343,871,

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