名字や地名でよく使われる「俣」。
実は漢検準1級レベルの漢字であり、国字(日本で作られた漢字)の一つです。
この漢字のルーツは、別の漢字にありました。
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めもの内容
【俣(また)】の意味は分かれ目
俣の読み方はこちら。
【俣】
- 音読み:×
- 訓読み:また
- 漢検級:準1級(大学・一般レベル)
「また」というのは「分かれ目」を意味します。
実際、「俣」が地名として使われている地域の多くは、分かれ目に関連しています。
- 柴又(東京)‥‥元は「嶋俣」。大昔、主要な河川の分岐となっていた。
- 水俣(熊本)‥‥水俣川の最初の分岐点がある。
- 二俣(千葉県)‥‥成田街道への道が、葛飾神社への道と分かれる。
2つ目の例として挙げた水俣市では、水俣川の大きな分岐が確かに存在しています。
「俣」の字源
「俣」の字源は、「俟」にありました。
【俟】
- 音読み:シ
- 訓読み:ま(つ)
- 漢検級:1級(大学・一般レベル)
形こそ似ているものの、こちらの意味は「待つ」。
「変化を俟つ」ことが転じて「俣」になりました。
一本道を歩く人が、分かれ道という変化を望んだという解釈でしょうか‥‥。
千葉県の二俣を走るJR線が、二俣×3で三角形となっていることに感動しました。
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参考文献
- 日本漢字能力検定協会(2015)『漢検 漢字辞典[第2版]』p1442
- 葛飾区史<https://www.city.katsushika.lg.jp/history/child/3-3-128.html>2023年3月25日アクセス
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