【鵤】「角に鳥」の読み方は?漢字の成り立ちまで解説!

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 「角に鳥」と書いて表される「」。

 漢検1級レベルのこの漢字は、国字(日本で作られた漢字)の一つです。

 あまり聞き慣れない鳥ですが、非常にかわいらしい見た目をしています。

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角に鳥で【鵤(いかる)】 

 鵤の読み方はこちら。

【鵤】
  • 音読み:×
  • 訓読み:いかる、いかるが
  • 漢検級:1級(大学・一般レベル)

 日本で作られた漢字のため、音読みはありません。

 いかるというのは、スズメ目アトリ科の鳥で、黄色の大きい嘴が特徴的です。


(出典:M. Nishimura, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons)

 鵤のことを「いかるが」と呼ぶこともありますが、漢字で「斑鳩」は鳥のことでは指さず、奈良県の地名を指します。

 法隆寺がある飛鳥時代に縁の深い場所ですね。
 「鳩」という字に騙されないようにしてください。

「鵤」の字源 

 イカルはのような丈夫な嘴を持っているであることから、「鵤」という字が作られました。

 そもそもの鵤の語源としては、以下のように諸説あります。

  • 鳴き声が「イカルコキー」と聞こえたから
  • 奈良県斑鳩町に群生していたから

 ただ、1つ目の鳴き声が「イカルコキ―」というのは無理があるように思えますし、2つ目は斑鳩町の由来が鵤にあるという説もあり、循環論法に陥ってしまいます。

 いずれにせよ、飛鳥時代以前のことなので、明確なことがわからないのが現状なのでしょう。


 漢検では、国字として出て来たら「鵤」、その他の問題で出て来たら「斑鳩」ということになります。

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参考文献
  • 日本漢字能力検定協会(2015)『漢検 漢字辞典[第2版]』p41

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