「角に鳥」と書いて表される「鵤」。
漢検1級レベルのこの漢字は、国字(日本で作られた漢字)の一つです。
あまり聞き慣れない鳥ですが、非常にかわいらしい見た目をしています。
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めもの内容
角に鳥で【鵤(いかる)】
鵤の読み方はこちら。
【鵤】
- 音読み:×
- 訓読み:いかる、いかるが
- 漢検級:1級(大学・一般レベル)
日本で作られた漢字のため、音読みはありません。
鵤というのは、スズメ目アトリ科の鳥で、黄色の大きい嘴が特徴的です。
鵤のことを「いかるが」と呼ぶこともありますが、漢字で「斑鳩」は鳥のことでは指さず、奈良県の地名を指します。
法隆寺がある飛鳥時代に縁の深い場所ですね。
「鳩」という字に騙されないようにしてください。
「鵤」の字源
イカルは角のような丈夫な嘴を持っている鳥であることから、「鵤」という字が作られました。
そもそもの鵤の語源としては、以下のように諸説あります。
- 鳴き声が「イカルコキー」と聞こえたから
- 奈良県斑鳩町に群生していたから
ただ、1つ目の鳴き声が「イカルコキ―」というのは無理があるように思えますし、2つ目は斑鳩町の由来が鵤にあるという説もあり、循環論法に陥ってしまいます。
いずれにせよ、飛鳥時代以前のことなので、明確なことがわからないのが現状なのでしょう。
漢検では、国字として出て来たら「鵤」、その他の問題で出て来たら「斑鳩」ということになります。
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参考文献
- 日本漢字能力検定協会(2015)『漢検 漢字辞典[第2版]』p41
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