【侈】「にんべんに多」の読み方は?意味や漢字の成り立ち、漢検での出題例まで解説!

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 漢検1級に配当されている「」という漢字。

 この字は「おごる」「ぜいたく」といった意味を持つ難解な漢字です。

 この記事では、「侈」の読み方や意味、成り立ちについて詳しく解説します。

 漢検1級合格を目指す方はもちろん、漢字に興味がある方にも参考になる内容となっています。

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「侈」の読み方・熟語・成り立ち

「侈」の読み方

  • 音読み:シ
  • 訓読み:おご(る)、おお(きい)、ほしいまま
  • 漢検級:1級
  • 部首:人部(にんべん)
  • 部首の画数:2画
  • 総画数:8画

「侈」の意味

  • おごる。ぜいたくをする。いばる。
  • ほしいままにする
  • おおきい。広い。
侈っている男性
侈っている男性

「侈」を含む熟語

  • 驕侈(きょうし):おごって、ぜいたくなこと。
  • 奢侈(しゃし):度や分限を過ぎてぜいたくな暮らしをすること。
  • 華侈(かし):派手で、ぜいたくなこと。
  • 邪侈(じゃし):よこしまな心を持ち、おごりたかぶること。
  • 侈言(しげん):おおげさなことば。大言壮語。
華侈な女性
華侈な女性

「侈」の成り立ち

 「侈」は、「人(にんべん)」と「多」からなる会意文字です。

 「人」は人を表し、「多」は余分なものが多いことを意味します。

 つまり、人が余分なものを多く持つ様子を表しており、そこから「おごる」「ぜいたく」という意味が生まれました

人が余分な物を持っている様子
人が余分な物を持っている様子

「侈」の漢検での出題例

 「侈」を使った漢検1級配当の四字熟語として、以下のものがあります。

「侈」が使われる四字熟語
四字熟語解答意味出典
放辟(ジャシ)邪侈わがまま勝手な悪い行為のこと『四字熟語辞典』
(シイ)美食侈衣ぜいたくなたとえ『四字熟語辞典』
(シャシ)文弱奢侈おごり、ぜいたくをつくし、文事ばかりに耽って、おとなしく、気が弱いこと『四字熟語辞典』
(シャシ)淫佚奢侈度を超して贅沢をし、不道徳な楽しみにふけること『四字熟語辞典』

まとめ

 「侈」は「おごる」「ぜいたく」という意味を持つ漢検1級レベルの漢字です。

 「驕侈」「奢侈」などの熟語でよく使われ、日本語の中でも高度な表現に用いられます。

 漢検1級合格を目指す方は、この漢字の読み方や意味、用法をしっかりと覚えておきましょう。

 このような日常生活ではなかなか目にしない漢字を効率的に学習するには、体系的な学習方法が欠かせません

 漢検1級を目指す方には、専門的な学習アプリの利用をおすすめします。

 例文や解説、効果的な復習機能を備えたアプリを活用することで、着実に知識を積み重ねていくことができるでしょう。

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参考文献
  • 日本漢字能力検定協会(2015)『漢検 漢字辞典[第2版]』
  • 新村出編(2018)『広辞苑 第七版』,岩波書店
  • 新潮社編(2007)『新潮日本語漢字辞典』,新潮社
  • 藤堂明保他(2019)『漢字源 改訂第六版』, 学研プラス
  • 日本漢字能力検定協会(2017)『漢検 四字熟語辞典』

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