「革へんに丙」と書いて表される「鞆」。
漢検1級レベルのこの漢字は、国字(日本で作られた漢字)の一つです。
古代の日本で、弓を射るときに使っていた道具のことですが、何を指すか知っていますか?
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めもの内容
革へんに丙で【鞆(とも)】
漢字「鞆」の読み方はこちら。
【鞆】
- 音読み:×
- 訓読み:とも
- 漢検級:1級(大学・一般レベル)
鞆というのは、弓を射るときに左手首につける皮製の防具のこと。
これにより、打った後の弦が手首に当たるのを防ぎます。
弦が鞆に当たったときには音が鳴り、それを「鞆音」と言います。
この道具は古代の日本で使われていたものであり、平安時代以降は武家の射礼の際の形式的弓具となっています。
鞆の成り立ち
部首である革は素材を指し、鞆の形が「丙」に似ているため、組み合わせて鞆ができました。
腕に「丙」をはめるイメージでしょうか。
古墳時代の埴輪も鞆を腕に装着しています。
手首を守る以外にも、魔よけのアクセサリーという意味合いもあったようです。
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参考文献
- 日本漢字能力検定協会(2015)『漢検 漢字辞典[第2版]』p1178
- 新村出編(2018)『広辞苑 第七版』,岩波書店,p2119
- 新潮社編(2007)『新潮日本語漢字辞典』.新潮社,p2197-2198
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