【鞆】「革へんに丙」の読み方は?漢字の成り立ちまで解説!

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 「革へんに丙」と書いて表される「」。

 漢検1級レベルのこの漢字は、国字(日本で作られた漢字)の一つです。

 古代の日本で、弓を射るときに使っていた道具のことですが、何を指すか知っていますか?

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革へんに丙で【鞆(とも)】 

 漢字「鞆」の読み方はこちら。

【鞆】
  • 音読み:×
  • 訓読み:とも
  • 漢検級:1級(大学・一般レベル)

 鞆というのは、弓を射るときに左手首につける皮製の防具のこと。

 これにより、打った後の弦が手首に当たるのを防ぎます

左手に巻かれている黒い物が鞆
(出典:From here., Public domain, via Wikimedia Commons)

 弦が鞆に当たったときには音が鳴り、それを「鞆音ともね」と言います。

 この道具は古代の日本で使われていたものであり、平安時代以降は武家の射礼の際の形式的弓具となっています。

鞆の成り立ち

 部首であるは素材を指し、鞆の形が「」に似ているため、組み合わせて鞆ができました。

 腕に「丙」をはめるイメージでしょうか。

 古墳時代の埴輪も鞆を腕に装着しています。

鞆を付けた埴輪
(出典:Tokyo National Museum, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons)

 手首を守る以外にも、魔よけのアクセサリーという意味合いもあったようです。

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参考文献
  • 日本漢字能力検定協会(2015)『漢検 漢字辞典[第2版]』p1178
  • 新村出編(2018)『広辞苑 第七版』,岩波書店,p2119
  • 新潮社編(2007)『新潮日本語漢字辞典』.新潮社,p2197-2198

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